連載!?「代理戦争」＃０

不定期連載の小説「代理戦争」プロローグです。
「代理戦争」

野球チームによる代理戦争が日常茶飯事となった20XX年。ある一つの弱小野球チームが天下統一に王手をかけようとしていた…。

20XX年のある日、日本国は「野球合戦法」と呼ばれる法律が施行され、国民は皆が野球をするようになったが、それはレジャーやスポーツとしての野球ではなく、野球による戦争としての野球であった。そして野球チームは一万を超える数となり、チーム同士が領地の取り合いのため、毎日のようにゲームが行われていた。そして、強力なチームが弱小チームを取り込み、大きな一つの「軍団」が出来ていった。
大きな勢力に「ファルセッツ」や「クルセイドズ」などがあり、これらは日に日に領土を広げていった。しかし、「弱小チーム」と呼ばれるチームは、9人もいないチームが大半であり、まともに戦争が出来ないチームが多くを占める。
だが、大きな勢力であるはずの「ファルセッツ」は昔、とてつもなく弱い弱小球団であった…。